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脳性麻痺例するボツリヌス毒素による
首周辺・背中
から筋緊張、疼痛治療

 

 嫌気性菌であるボツリヌス菌から産生されるA形ボツリヌス毒素は、神経菌結合部でアセチルコリンの放出を阻害し、神経菌伝達を遮断することにより筋の麻痺を起こします。そのごく少量を局所の筋に注射すると、2〜3ヶ月疼痛や限局性の緊張が抑制されます。臨床応用としては1977年にScottが斜視の治療成績を発表しています。
 我が国では1996年から段階的に眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頚に対して厚生労働省が保険治療薬として許可し、使用に際しては講習・実技セミナーの受講が必要となっています。脳性麻痺の筋緊張に関しては、国外では多く使用されていますが、我が国では首周辺と体幹にのみ使用が許可されております。まだ、四肢には許可されていません。痙性斜頚に対しては、1990年代初めにこの治療が開始され、10年以上使用されており、当施設では低出力レーザー治療を実施しておりますが、ボツリヌス治療は新たな脳性麻痺の筋緊張抑制法として注目されています。

 

 

 

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